エンデューロマシンとトライアルタイヤ
MFJ全日本エンデューロにも参戦中のAD/tac (和泉拓 = 日本を代表するエクストリームスタントライダー、そしてスーパーモタードライダーでもある)は、今年6月に山形で開催されたサンシャイントライアルに出場して以来、愛機YZ250の後輪にトライアルタイヤをチョイスしています。深山クロスやHTDE(日高ツーデイズ)にもトライアルタイヤで出場。表面がかたい泥や、濡れた牧草地など特定の条件では、エンデューロタイヤに比べてかなり不利となる場面もありますが、大抵のコンディションで想像以上の性能を発揮。なにより、路面に対するインパクトが小さいこと。エンデューロタイヤも、フロック高13mmという規制で、不必要な路面の破壊を防止しようとしているものですが、見方によってはこれは充分なものとは言えません。ダートバイクによるインパクトが、現実的な意味でも、イメージとしても現代の一般的なモラルにはフィットしにくいものになっているとすれば、それは変えていかなければならない。自分自身が変わっていかなければならないのかもしれません。和泉拓は、実験的な意味で、あえてエンデューロコンペティションにトライアルタイヤを持ち込んでいます。トップカテゴリーの競技、トライアルタイヤ向きではないだろう、というコンディションでもあえてこれを選び、その良し悪し、メリット、デメリットを探り出そうとしています。
ぼくも、愛車TE250に、トライアルタイヤを装着しています。いろんなところを走りました。先日は、火山灰のアサマレースウェイ、嬬恋のエクストリームクロスコース、舗装もあるスーパーバイカーズ的なコースも走りましたが、どんな路面でも楽しめます。舗装や丸太セクションではエンデューロタイヤより数段高性能だし、火山灰でも驚くほどグリップします。ビッグタンマガジンでは、トライアルタイヤとエンデューロマシンのコンビネーションについて考えていきたいと思っています。
仮にトライアルタイヤがグリップ力の低いタイヤだったとします。あるいは、排気音量を抑えることは、パワーの低下、競争力の低下につながるとします。でも、それはイコールコンディションで解決することができます。ローインパクトは、結果的にダートバイクの世界を拡大するはずです。
