KTM690ENDURO-R
BIGTANK Magazineで長期レポート中の KTM690ENDURO-Rです。大きめの排気量の4ストロークは、XR600に始まって、その後XR400R、KTM400EXC-R、KTM525EXC-Rと乗ってきましたが、どれもいいマシンでした。この690は、LC4というダカールでも使っている長距離用のエンジンを積んだモデルです。LC4のマシンを所有するのは、これが初めてです。LC4というエンジンは、1987年に、KTMが初めて送り出した自社製4ストロークエンジン。当時は、軽量コンパクトなパワーユニットとして登場したのですが、その後ハスクバーナ、フサベルによって革新的に軽く、コンパクトなエンジンが登場し、LC4は比較的重量のあるエンジンになってしまいます。それでも1995年ぐらいまでは、エンデューロ世界選手権の350、400、600ccクラスでLC4搭載モデルは活躍するのですが、KTM自身も、新しいレーシング4ストローク(EXC-Rに搭載されるエンジン)を開発。前後してLC4エンジンは、クロスカントリーラリー、スーパーモタード、そしてツアラー用のエンジンへとそのポジションを移していきます。豊かなパワーデリバリー、長距離・長時間の酷使に耐える信頼性において、LC4の右に出るものはいないといっていいほどです。現在のLC4は、大きく分けて二代目となる新しいデザインのもので、よりコンパクトで軽く、そして回転はスムーズに。フューエルインジェクション仕様です。
690ENDURO-Rは、ダカールで活躍する690ラリーレプリカのライトバージョンのようであり、BAJA1000用のデザートレーサーのようであり、そしてちょっと腕のあるライダーなら、1990年代半ばに、エンデューロ世界選手権で覇を競った、カリ・ティアイネンやファビオ・ファリオーリになったような気分を味わえるようなエンデューロマシンとしての運動性を兼ね備えています。北海道オフロードパークのエンデューロコースでは、イトウキヨハル師匠が乗るこの690に、400ccのエンデューロマシンに乗ったぼくはあっさりと抜かれてしまいます。65PSの強力なパワーと、ストロングなフレームとのマッチングは最高で、北海道のハイスピードなダート、田舎道のワインディング、そして高速道路も、まったく同じようなペースで走ることができます。
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