Juha Salminen

地上最強・最速のエンデューロライダーはユハ・サルミネンです。史上最強の一人にも数えられるでしよう。そのスムーズなライディングを誰かに似ているとするなら、ステェファン・エバーツかもしれません。ISDE2003年ブラジル大会。サンドのトラックで、エバーツと互角のタイムを出したのはサルミネンと、メリマンだけです。
1999年から2007年の間に7度のエンデューロ世界チャンピオンを獲得します。9年間に2度世界タイトルを逃しているのは、2005年、2006年にGNCCに出場していたためです。そのGNCCの2シーズンは両方ともGNCCチャンピオンに輝いています。サルミネンのあまりの強さにGNCCには一時期しらけムードが漂ったほどです。2009年に、それまでのKTMからBMWファクトリーチームに移籍、BMW G450Xでワールドを戦います。G450Xは、クロスカントリーや、ナショナル選手権のレベルでは勝てるマシンでしたが、EWCの本当のトップレベルでの戦いでは、1kmで1~2秒の差が詰められませんでした。KTMから同時に移籍したデビッド・ナイトは、思うように走らないマシンに嫌気がさし、序盤を走ったただけで途中降板してしまいます。しかしサルミネンは、BMWチームとともに根気よくマシンを煮詰めていって、次第にタイムを詰めていき、ポディウムを獲得、最終戦フランスGPでも優勝してみせます! ライバルのジョニー・オベールが怪我で欠場した試合ではありましたが、苦難のシーズンは最高のフィナーレを迎えます。翌2010年、BMWはオフロードコンペティションの分野を、Husqvarnaとの合同プロジェクトに統合。G450Xは、新しいHusqvarnaのTE449/511へと進化。サルミネンもこのマシンでEWCを戦う予定でしたが、サルミネンは、このシーズン、序盤の怪我が後を引いてしまい、不発に終わります。そして今年、2011シーズンです。EWCプロジェクトは、BMWチームの手を離れ北イタリアのCHレーシングに統合されました。サルミネンもこの名門チームで走ることになります。マシンはHusqvarna TE250です。現在、サルミネンはE1クラスランキング首位。8度目のタイトルもほぼ確実視されています。そして現在行なわれているISDEフィンランド大会では、大会のイメージキャラクターとしてだけではなく、もちろん自国代表チームのエースにしてリーダーという大役を背負って走ります!
