2010ダカールが面白い!
今年のダカール 特に2輪は面白いですね。段階的な450ccオーバー車の廃止が(突然のことながら)この大会から始まって、KTMファクトリーチームの690ラリーのFCRキャブレターには、吸気リストラクターが取り付けられて、プライベーターを含む他メーカーの450ccマシンとの差がかなり縮まっているようです。2000年以降、KTMの支配的な状況が続いてきましたが、勢力図には大きな変化が見られることになりました。ラリーのスタートから450cc勢は健闘。Shercoのダビド・カストゥ、もちろんYAMAHAのダビド・フレティーニュ、エルダー・ロドリゲス、そしてアプリリアのチャレコ・ロペスがフロントラインに並んできました。しかし序盤戦を過ぎ、やはりKTM勢の強さ、450cc勢の弱さも見えてきた感があります。いや、やはりKTM勢の強さというべきでしょうか。飛ばすカストゥのクラッシュ、ロペスのミスコース、フレティーニュも大きなタイムロスを喫します。対して自分のラリーを続け次第に磐石の砦を築きつつあるシリル・デプレ、追い上げるマルク・コマも、まだ優勝の可能性を残します。「我々の気持ちにリストラクターをつけることはできない」と、KTMのデプレは公式にコメントしましが、まさかASOはそこまで計算しなかったと思いますが、多くのファンの心に火をつけることになりました。
ラリーマシンの450cc化には、トップスピードの抑制という目的もあります。たくさんの悲しい出来事を経験してきたラリー界は、重大事故を減らすために、GPSの機能制限などナビゲーションを重視する競技フォーマットへの転換、マルチシリンダーの禁止、燃料積載量(最低航続距離)の削減、最高速度制限なとに取り組んできました。450cc化はそうした流れの一部ともいえます。大きくはやはり、KTMのひとりがち防止ではあったとしても・・・。
